らぶらぶLinux2 Windows「と」使いたい人のための混在環境ガイド

はじめに

Linuxを使いたい。でもWindowsも使いたい。しかも同時に使いたい。

本書はこのような目的をかなえるために用意されました。

「両方やりたい」時に、まずやるのがDualブートでしょう。 しかし、何かやるたびにいちいちリブートしていたのではあまりにも無駄です。面倒です。

ちょっとした作業ならばLinuxのままできる、あるいはWindowsを使っている時にも「ls」できる、 そういった環境を整えて行くことにより、作業中のストレスが軽減され、再起動の数も各段に減らせます。

もし家に眠っているパソコンがあれば活用しましょう。 あるいは新しいマシンを導入しようとしているのであれば、ぜひ今のマシンはそのままに。 そしてLANの導入を検討してください。2台のマシンが同時に使えるだけでかなり快適になりますが、 お互いのディスクを相互にアクセスできるようにし、さらにはお互いのデスクトップを相互に使えるようにすればもっと快適になります。

「どのOSを使うか」よりも「何をしたいか」を主体にできる。これこそが混在環境です。

対応ディストリビューションについて

Red Hat5.2をベースに日本語化されたVine1.1を中心に、 Turbo Linux 4.x、Slackware3.x、Debian 2.0をカバーしています。 ただし、ディストリビューション固有のツールを使わないベーシックな方法を中心にしているので、 他のバージョン・ディストリビューションでも応用が効くはずです。

付録CD-ROMについて

基本的に、本書で解説しているツールは付録のCD-ROMに収録されています。 ただし本稿執筆時(1999年11月)における最新版なので、 バージョンアップしていないかWWWで確認するようにしてください。

本書の構成

1章

「1台のマシンにLinuxとWindowsをインストールする」をテーマに、 デュアルブートの方法、およびVMwareをつかってLinux環境"に"Windowsをインストールする方法についてを扱います。

2章

「複数のマシンを使う」をテーマに、 ネットワーク環境の整備、Samba/smbfsによるファイルの共有、 さらにお互いのデスクトップをリモートコントロールするVNCについて扱います。

3章

「Windowsを起動せずに作業する」をテーマに、 WordおよびExcelファイルをLinuxで表示する方法や、 Windowsパーティションのファイルを操作するのに便利なMtools、さまざまなマウント方法について扱います。

4章

「WindowsをLinuxのように使う」をテーマに、 Windows環境でLinuxパーティションのファイルを使ったり、 UNIX系コマンドを導入してLinuxライクなコマンドライン環境を整えたりといった内容を扱います。 また、Windows環境でのX Window Systemについても紹介します。

▼Linux環境でWindowsそのものを動かすVMware(第1章)
VMware
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▼Linux−Windows間でデスクトップを相互に操作できるVNC(第2章)
VMware
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なお、Linuxのインストールそのものについては扱っていません。 インストールや日本語化については、良書も既にたくさん出ており、 雑誌でもCD-ROM付の特集がたくさん組まれていますのでそちらを参考にしてください。

本書で作業するのに必要なコマンドは、それぞれの場所に全て記載していますが、 コマンドそのものについての解説はしていません。 基本コマンドの操作およびパッケージのインストール、カーネルの再構築などについては、 姉妹本である「らぶらぶLinux「コマンドバージン」のためのシステム管理入門」を参照してください。 こちらの本では、シェルの基本操作や、日々のメンテナンス作業に必要なコマンド、 パッケージの導入方法などについてを扱っています。

あるものは便利に使う。便利なものはいつでも使う。

ストレスなくしてますますらぶらぶ。本書が"真の"混在環境を作る手助けになれば幸いです。