らぶらぶLinux 「コマンドバージン」のためのシステム管理入門

はじめに

Linuxインストール成功! めでたい! …さてどうしよう。

本書はそのような人のために用意された本です。パソコンについて多少はなじんでいるものの、 "Linux文化"がわからない、特にコマンドがわからない、という人を対象としています。

「システム管理」というとなにやら難しい響きですが、いや、実際難しい内容も多々あるのですが、 日々のたとえばファイルの整理やソフトの追加や削除など、こまごました作業のつみかさねもシステム管理の重要なパートです。 そして、それはささやかなコマンド操作、管理のちょっとした仕組を知っているか知らないかで効率が大きく変わります。 本書は、このような"日々の積み重ね"系の作業を中心に解説しています。

本書は、コマンドラインでの操作を中心にしています。 昨今はGUIツールも充実してきているので、昔ほどはコマンド操作の必要性はなくなってきているかもしれません。 しかし、だからといってなにもかもGUIでやらないといけないわけではありません。 昔から多くのユーザーによって培われてきたコマンドライン文化にも多くのメリットがあるのです。 また、コマンドによる操作、エディタによる設定変更についての知識は、GUIツールを使うときにも役立ちます。

また、コマンドを組み合わせて使うノウハウについてもこだわりました。これが本書の裏テーマです 。1つだけだと何が便利なのか、なんのためにあるのかさえわからないようなコマンドも、 組み合わせることで「ああ、なるほど!」という活き方をすることがあります。 この"味"は、単体ではわかりません。組み合わせてこそのコマンドライン。 なるほどと思えばますますらぶらぶ。せっかくインストールしたLinux、もっともっと楽しみましょう。

対象ディストリビューション

Red Hat5.2をベースに日本語化されたVine1.0および1.1を中心に、 Turbo Linux 3.x、Slackware3.x、Debian 2.0をカバーしています。 ただし、ディストリビューション固有のツールを使わない、ベーシックな設定方法を中心にしているので、 他のバージョン・ディストリビューションでも充分応用が効くはずです。

シェルは、多くのディストリビューションでデフォルトのシェルとなっているbashを中心に、 tcshやzshについて必要に応じて補足しています。

なお、インストールそのものについては扱っていません。 また、日本語化されているディストリビューションパッケージが数多くでていることから、 日本語もある程度使えるようになっている状態を想定しています。 この辺のテーマについては、良書も既にたくさん出ていますし、雑誌でもCD-ROM付の特集がたくさん組まれていますので そちらを参考にしてください。

本書の使い方

まずは基礎知識となるPart1にざっと目を通してください。 続いて2章を、できれば手を動かしながら読んでください。わからなくてもどんどん先に進むのがコツです。 Part3、Part4、Part5は必要に応じて拾い読みする章です。 でも、おもいがけないTipsにであえるかもしれないので、できれば必要なさそうなところもちょっと開いてみてください。 いろいろなことをしたあと、もう一度Part2を。新たな発見があるはずです。

こんなんじゃぬるい。もっとこうした方が良いということがあったら、筆者にも教えていただけたら幸いです。 もちろん間違いなどありましたらぜひご指摘ください。筆者もまた、もっとらぶらぶになりたいユーザーの一人なのであります。